2021年2月19日
株式会社Kyulux
株式会社Kyulux(本社:福岡県福岡市)は、九州大学から、次世代有機EL発光技術Hyperfluorescence™の基本特許の譲渡を受けることに合意いたしましたのでお知らせします。
Kyuluxの共同創業者である九州大学 安達千波矢教授の研究グループが開発したHyperfluorescence™は、レアメタルを用いず高効率で色純度の高い発光を実現する究極の有機EL発光技術です。本技術は、スマートフォンや大型TVの高性能化、低コスト化に寄与できるとして、ディスプレイ業界から注目されています。
Kyuluxは、2015年に九州大学から本技術の独占的実施権を獲得し、2016年には九州大学で開発された材料の特許の譲渡を受け実用化に取り組んできました。その結果、2019年には台湾の企業と共同で世界初のHyperfluorescence™ディスプレイの製品化に成功しました。また、現在も複数のディスプレイパネルメーカーと協働で製品開発を進めています。
今回、Hyperfluorescence™の基本特許の譲渡を受けることで、製品化を加速させるだけでなく、企業の競争優位を確保し、企業価値を高めることが期待されます。
一方、九州大学は、国の支援を受けたプロジェクトで開発された革新的な研究成果を実用化するために設立したスタートアップに対し、創業期から成長期にかけて継続的に支援するという産学官連携の成功事例を示すことになります。
Kyuluxについて
2015年に設立された株式会社Kyuluxは、有機ELディスプレイや照明に用いる次世代材料を開発および販売しています。九州大学およびハーバード大学からライセンスを得た技術を基に、Kyuluxでは“レアメタルに頼ることなく”、コストパフォーマンスに優れた、長寿命かつ高純度の発色、更には高効率な発光すべてを実現するTADF/Hyperfluorescence™発光技術を開発しています。
URL:https://www.kyulux.com
問い合わせ先:info@kyulux.com