Kyuluxは、5月17日-21日で行われたSID Display week 2021で最新の開発進捗状況を公表しました。
Kyuluxの赤と緑の材料は、現在、赤色が37,000時間以上、緑色が20,000時間以上と実用上問題のない寿命(LT95)を達成しており、青色については、ボトムエミッションで280時間 (LT95) を達成しています。
さらに、シミュレーションによってHyperfluorescence™(HF)発光技術が、リン光 (Phos)よりも効率的であることを示しました。
Hyperfluorescence™(HF)は半値幅 (FWHM)の狭い発光が特長です。
Green-HFはFWHM=34nmと、色純度の高い発光を実現しており、半値幅の狭いHFはトップエミッションにすることで、効率や輝度の性能を、リン光よりも効果的に向上させることができます。シミュレーション結果によると、TE-HFは、TE-Phosに比べて外部量子効率(EQE)が約10%、また、ピーク時の輝度は60%以上も高くなります。このことから、TEを用いるスマートフォンにとってHFは最適な発光技術と言えるでしょう。